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理事長挨拶

当税理士法人は今年創業100年を迎える。大正、昭和そして平成と激動する時代を一世紀100年にわたり存続したこととなる。この間、事務所の構成員と多数の関与先に支えられて、松本を本拠とし諏訪にも進出して事務所が継続できたことに改めて感謝し、新たな責任を感じている。

理事長 記録をたどると、明治17年長野県北佐久にて生を受けた私の先々代上野清次郎は、明治40年に現大原簿記学校の前身東京簿記専修学館を卒業、同42年に松本市に大原簿記学校松本分校(後に財団法人松本簿記学校)を創立した。そして、自筆経歴書に大正元年(1912年)10月に、「会計ニ関スル一般ノ事務扱イ、会計ニ関スル検査、調査鑑定、証明、計算、整理又ハ立案業務ニ従事ス」と記録している。日露戦争直後のこの時代、松本市において簿記教育者として学校を始め、そして会計事務所を開設した祖父に対し深い畏敬の念を禁じ得ない。明治維新により、国全体が激変するなか会計の分野では、明治初頭に日本最初の簿記教科書「帳合乃法」が福澤諭吉翁により翻訳されている。明治末期の松本市の様子、経済社会の状況を想像することは難しいが、いつの世にあっても採算なくして経営は成り立たないのであるから、商売があるところには会計があるという当然の理屈を前提に、祖父は簿記教育と会計事務所の先駆けとして松本に拠を置いたのだと考えられる。

4年前に組織変更して税理士法人となった上野会計事務所は、この上野清次郎をルーツとし、次の世代は奇しくもこの年、大正元年に誕生した長男上野明正が引継ぐこととなるのだが、先代明正については次回に項を改めたい。今、先々代の開業時に思いを馳せ、100年一世紀の重みを受けとめ、新たな決意をもって辰年年頭を迎えている。今年も関与先各位と事務所に関係する皆様のご発展を願い、変らぬご交誼をお願い申し上げます。

代表社員 理事長 上野 紘志


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